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詰め物・被せ物

詰め物や被せ物の治療が必要となった場合、補綴物の選択で悩まれる方も多いのではないでしょうか?それぞれの種類の特徴を知りたい方もいるでしょう。

本記事では、詰め物・被せ物の種類別特徴、治療の流れについて解説しています。保険診療と自費診療の違いについても説明していますので、補綴物の選択でお悩みの方はぜひご参考にしてください。

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目次

調布での
詰め物・被せ物とは?

調布での詰め物・被せ物とは?

小さい虫歯であれば、虫歯を削って除去し歯科用プラスチックを詰める治療を行います。しかし、虫歯の範囲が大きかったり重度の虫歯であったりする場合は歯を削る量が増えるため、歯科用プラスチックでは強度を確保できません。そのため、詰め物・被せ物の治療を行います。

 

詰め物とは、歯の一部分を補綴物で詰める治療です。歯科専門用語でインレーとも呼ばれます。一方で被せ物とは、歯を大きく削り補綴物で歯全体を覆い被せる治療です。歯科専門用語ではクラウンといいます。

また、虫歯以外にも破折などが原因で詰め物・被せ物の治療を行うことがあります。

調布での
詰め物・被せ物の種類

調布での詰め物・被せ物の種類

詰め物や被せ物の素材の種類は多数あります。

ここでは、保険診療で使用される補綴物と、自費診療でよく使用される補綴物のそれぞれの素材別特徴を詳しく説明します。

保険適用の詰め物と被せ物

保険診療で主に用いられる詰め物・被せ物の種類は以下の3つです。

  • レジン
  • 銀歯
  • CAD/CAM

それぞれの特徴を以下の表でまとめています。

〈保険診療の種類別詰め物・被せ物の特徴〉

特徴 費用 メリット デメリット
レジン 詰め物の治療や、前歯の被せ物の治療で用いられる。 レジンの詰め物の治療は、虫歯を除去した後にレジンを詰めて、光を照射して固める方法。 前歯の被せ物の治療は、金属のフレームに表面部分だけレジンを張りつけた被せ物を装着する方法。 (3割負担の場合) 詰め物なら1,000〜2,000円程度。 被せ物なら8,000円程度。 ・費用を抑えて白い歯にできる。 ・詰め物の治療の場合、1回の治療で終えることが多い。 ・汚れが付着しやすく、変色もしやすい。 ・強度は高くないため、詰め物の大きさや噛み合わせによっては欠ける可能性がある。
銀歯 臼歯部の詰め物や被せ物に対応している。 型取りをして作製し、歯科用セメントを用いて装着する。 (3割負担の場合) 詰め物なら2,000〜3,500円程度。被せ物なら5,000円程度。 ・費用を抑えた治療が可能。・強度があるため、力がかかりやすい臼歯部に対応できる。 ・目立ちやすく審美性が劣る。・金属アレルギーを発症する可能性あり。 ・劣化しやすいため、再度虫歯になる可能性がある。
CAD/CAM (ハイブリッドレジン) 歯型をコンピューターに取り込み、デジタル技術で技工物を作製する方法。 素材はハイブリッドレジン。 詰め物の治療にも被せ物の治療にも対応している。 しかし、萌出状態や噛み合わせの状態によっては適用できないことがある。 (3割負担の場合) 詰め物なら4,000円程度。 被せ物なら6,000円程度。 ・保険診療で白い歯にできる。 ・費用を抑えた治療が可能。 ・金属アレルギーの心配がない。 ・強度が劣るため、噛み合わせの状態によっては割れる可能性がある。 ・経年劣化によって変色しやすい。 ・条件によっては治療が適用されないこともある。

自費診療の詰め物と被せ物

自費診療で主に用いられる詰め物・被せ物の種類は以下の3つです。

  • セラミック
  • ジルコニア
  • ゴールド

それぞれの特徴を詳しく説明します。

セラミック

セラミックは審美性に優れた素材です。金属を使用しないオールセラミックであれば透明感もあり、天然歯のように自然な仕上がりにできます。また、セラミックは変色しにくいという特徴から、きれいな色味をキープできる点もメリットです。 デメリットは、強い衝撃が加わることでセラミックが欠けたり割れたりする可能性があります。そのため、噛み合わせや部位によってはセラミックが適さない場合もあるのです。

〈セラミックのメリットとデメリット〉

メリット

  • 透明感があり天然歯のように自然な仕上がりが可能。
  • 変色しづらいため美しい状態をキープできる。
  • 汚れや細菌が付着しづらく、適合性も高いため、虫歯や歯周病になりにくい。
  • オールセラミックであれば、金属を使用しないため金属アレルギーの心配が不要。 (※メタルボンドという補綴物は、金属の上にセラミックを焼き付けているため、金属アレルギーを発症する可能性があります。)

デメリット

  • 強い衝撃によって欠けたり割れたりする可能性がある。
  • 歯ぎしりや食いしばりによってもセラミックが破折する可能性があるため、対策が必要。
  • 保険が適用されず自費診療となるため、費用が高額になりやすい。

ジルコニア

ジルコニアは人工ダイヤとも呼ばれるセラミックの一種です。非常に強度が高いという特徴があります。セラミックや銀歯よりも強度が高く、強い力が加わりやすい臼歯部の治療に適しています。 そして、セラミックと同じく汚れや細菌が付着しづらい素材のため、虫歯や歯周病の発症を防げるというメリットもあります。 ジルコニアも白い歯ではありますが、セラミックのように自然な歯の色を表現することは難しく、審美性はセラミックに劣ります  

CTスキャンと
3Dシミュレーション

インプラント治療を行う際にはCT撮影が欠かせません。一般的なレントゲン撮影だけでは骨の厚みや骨量、神経の位置などを正確に把握しづらいためです。 一般的なレントゲン撮影は2次元の平面的な情報しか分かりません。一方で、CT撮影では3次元の立体的なデータを得られるため、より正確な情報を把握できます。さらに3Dシミュレーションソフトを使用すると、CT撮影のデータをもとにコンピューター上でシミュレーションを行うことが可能です。この時にインプラントを埋める位置や角度、インプラントのサイズを決定します。神経や血管を損傷するリスクも回避できるため、正確な治療を行うためにはCT撮影による精密な検査が欠かせないのです。

〈ジルコニアのメリットとデメリット〉

メリット

  • 非常に強度が高く、力がかかりやすい臼歯部にも対応できる。
  • 変色しづらいため美しい状態をキープできる。
  • 汚れや細菌が付着しづらいため、虫歯や歯周病になりにくい。

デメリット

  • 自費診療となるため、費用が高額になりやすい。
  • 白い歯ではあるが、セラミックのような自然な色味を出すことが難しいため前歯には適さない。
  • 硬すぎるため、噛み合わせによっては噛み合う歯がすり減る可能性がある。

ゴールド

ゴールドは金歯のことであり、目立ちやすいため見た目が気になる方もいるかもしれません。ただ、ゴールドは非常に歯に優しい素材です。歯への適合性が高くピッタリと接着できるため、細菌や汚れが隙間から入りづらく再度虫歯になりにくい特徴があります。

劣化しづらい素材であるために長持ちしやすい点もゴールドの特徴です。そして、歯と同じくらいの硬さであるため強度が高くても噛み合う歯にダメージを与えることはありません

 

また、金属アレルギーを心配される方もいますが、ゴールドは金属イオンが溶け出すことがほぼありません。そのため金属アレルギーを発症する可能性は極めて低いといえます。

〈ゴールドのメリットとデメリット〉

メリット

  • 適合性が高く劣化しづらいため、歯に接着後も隙間から細菌が侵入する可能性が低い。再度虫歯になりにくい。
  • 歯と同じくらいの硬さであるため、強度が高くさらに噛み合う歯にダメージを与えない。
  • 金属イオンが溶け出すことがほぼないため、金属アレルギーを発症する可能性は極めて低い。

デメリット

  • 目立ちやすいため審美性が劣る。
  • 保険が適用されず自費診療となるため費用が高くなる。
  • 金属アレルギーを発症する可能性はゼロではない。

調布での
詰め物・被せ物治療の流れ

調布での詰め物・被せ物治療の流れ

詰め物や被せ物の治療を行う際の治療の流れを解説します。初診から補綴物が完成し、装着するまでの一般的な内容を説明していますので、治療内容や治療期間が気になる方は参考にしてください。

型取りと仮合わせのプロセス

調布歯科・かおいく矯正歯科では、初診時に患者様がどのような治療を希望しているか詳しくお話を伺います。「白い歯にしたい」「費用を抑えたい」などご希望をお伝えください。患者様のご希望を聞いたうえで、歯や噛み合わせの状態を詳しく調べて適切な補綴物を提案いたします。

 

治療は必要に応じて麻酔をしてから歯を削って形成します。その後、型取りを行い噛み合わせを調べます。

ここまでの治療を1回で行うこともありますが、痛みが出そうな場合など2回に分けて行うこともあります。

また、セラミック治療など自費診療の場合は、最終的な装着を行う前に色味や形の確認のため、仮合わせを行うことがあります

最終装着と調整

型取りをしてから大体1週間程度で技工物が出来上がります。技工物が出来上がってから装着までに期間があきすぎると、歯が動いて技工物が入らなくなったり適合が悪くなったりすることもあるのです。技工物が完成したら早めに受診するようにしてください

 

最終装着する前に適合具合や噛み合わせを詳しく確認します。問題がなければ専用のセメントを使用してセットします。セット後は、余剰セメントを除去し、適合具合や噛み合わせの最終確認と調整を行います。

調布での詰め物・被せ物の
メンテナンス

調布歯科・かおいく矯正歯科では、詰め物・被せ物の治療後に定期的なメンテナンスを受けることを推奨しています。さまざまトラブルを回避し、治療した歯を長持ちさせるためです。詰め物や被せ物の治療をした歯は、その後のケア次第で持ちが変わってきます

 

ケアを怠っていると再度虫歯になることもあり、そうなれば詰め物・被せ物を除去して再び治療が必要になるのです。

再治療をしなくていいように、より長持ちさせるためのケア方法と、詰め物・被せ物の寿命について解説します。

定期検診の重要性

保険診療・自費診療問わず、治療後のケアが適切でなければ再度虫歯になるなどのトラブルを起こす可能性が高まります。噛み合わせが良くないことで詰め物や被せ物に負担がかかることもあるでしょう。

定期検診を受診していれば、これらのトラブルも事前に回避できるのです。トラブルが起きてしまっても早期に対処できるため、歯への負担も軽減できます。

定期検診で補綴物や噛み合わせの状態を確認し、歯科医院でのクリーニングを受けてください。治療後もきれいで健康な状態をキープするようにしましょう。

詰め物・被せ物の寿命

詰め物・被せ物は、たとえ自費診療のものであっても永久的なものではありません。ただし、自費診療の素材は歯との親和性が高かったり、耐久性に優れていたりすることから保険診療より寿命は長いといえます。 一方で、保険診療の補綴物は安価ではありますが、劣化も早いという特徴があります。 以下の表で素材別のおおよその寿命についてまとめました。

〈詰め物・被せ物の素材別おおよその寿命〉

素材 寿命の目安
レジン 耐久性が低く、劣化が早い。寿命の目安は5年程度。
銀歯 劣化が早く、適合に問題が出ることが多い。寿命の目安は5〜8年程度。
セラミック 耐久性が高い。寿命の目安は10〜15年程度。 ただし、強い衝撃によって欠けたり割れたりすることがある。
ジルコニア 耐久性が高く、強度も高い。寿命の目安は10〜15年程度。
ゴールド 歯との親和性が高いため、適合がよく長持ちしやすい。20年以上長持ちしているケースも少なくない。

日常の手入れ

日常の手入れではていねいな歯磨きが大切です。補綴物の周囲に汚れが溜まったままでいると再度虫歯や歯周病に罹るリスクが高まります。ていねいな歯磨きで清潔に保つようにしてください。

 

歯ブラシだけでは十分にプラークを除去できないため、歯間ブラシやフロスなどの補助清掃用具も使用するようにしましょう。

調布歯科・かおいく矯正歯科ではブラッシング指導も行っていますので、歯磨きの仕方で分からないことがありましたらお気軽にお声がけください。

まとめ

詰め物や被せ物の種類は多数あり、症例やお口の状態によって適切な素材は異なります。調布歯科・かおいく矯正歯科では、まずは患者様のご希望をお伺いします。お口の状態と患者様のご希望を照らし合わせてから最適な素材を提案しています。補綴物の素材にはそれぞれメリットとデメリットがありますので、素材の特徴をよく把握しておいたほうがいいでしょう。 また、治療後はケアを徹底し、定期検診でメンテナンスを継続することで詰め物や被せ物を長持ちさせることが可能です。 詰め物・被せ物の治療について気になることがありましたら、お気軽に調布歯科・かおいく矯正歯科までご相談ください。

Contact
ご予約・お問い合わせはこちらから

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執筆者
調布歯科・かおいく矯正歯科院長の橋本圭史
調布歯科・かおいく矯正歯科
院長 橋本 圭史

私は東京歯科大学卒業後、なるべく歯を削らないMI治療、マイクロスコープを使用した保存治療、成功率の高い精密根管治療に特化して研鑽を積んでまいりました。解剖講座で研究し博士号を習得したのち、当院の本院にあたる柳沢歯科医院で精密根管治療、保存治療における技術を更に磨いてきております。
また、当院では矯正歯科治療を専門とする歯科医師も在籍し、表側ワイヤー矯正をはじめ、これまでの矯正歯科とは全く異なるアプローチとして顔面骨格の正しい発育を促す小児矯正歯科治療「顔育矯正」にも力を入れております。
「歯をなるべく削らない」「虫歯を取り残さない」「根管治療を成功させる」ことを大切にし、当院のコンセプトとして掲げている”歯医者を卒業するための歯医者”を体現してまいります。

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