インプラント
調布でのインプラント治療とは?
インプラント治療は、歯を失った際に見た目や機能性を回復する治療の1つです。
歯がない場所の顎の骨にインプラント体と呼ばれる人工歯根を埋め込み、その上に上部構造と呼ばれる人工歯を装着します。入れ歯のように取り外す必要がなく固定式であるため、自分の歯と同じように違和感なく過ごすことができます。
見た目は天然歯のように自然ですが、人工歯の素材にこだわることでより審美性が高い治療が可能です。また、インプラント治療を受けるとよく噛めるようになるため食事で困ることもありません。
手入れやメンテナンスを十分に行うことで、長持ちさせられる点も特徴でしょう。
インプラントの平均寿命は15年程度といわれていますが、20年以上良い状態をキープできている方も多くいます。調布歯科・かおいく矯正歯科でも、インプラントをより長持ちさせるため、ていねいな治療を提供いたします。
インプラントのメリット
インプラント治療の主なメリットは以下の2つです。
- 審美性の向上
- 骨の健康の維持
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
審美性の向上
インプラントは天然歯のように自然な見た目であることがメリットの1つです。口の中を見ただけではインプラントと気付かれることもないでしょう。
部分入れ歯のように金属のバネ(金具)が見えることもありません。また、インプラントの上部構造(被せ物)はセラミックやジルコニアなどを使用することが多く、より審美性が高い治療が可能です。
この期間、唾液中のリンやカルシウムが沈着して歯が石灰化していきます。成熟した歯になるまでには約5年かかるとされています。幼若永久歯はフッ素をよく取り込むため、フッ素を利用することで将来的に虫歯になりにくい丈夫な歯を作ることが可能です。
骨の健康を維持
インプラントには顎の骨が痩せづらいという特徴があります。顎の骨は適度な刺激がなければ痩せていきます。そのため、歯がない状態をそのまま放置していると顎の骨に刺激が加わらないため、骨吸収が進むのです。
入れ歯の場合も歯茎を通じて弱い刺激が伝わる程度であるため、顎の骨は痩せやすいといえます。ブリッジの場合も、欠損部は歯の根っこがなく骨に刺激が加わらないため骨吸収が進みやすいのです。その点、インプラントの場合は、顎の骨に人工歯根を埋め込み骨と結合しているため、噛むたびに骨に適度な刺激を加えられます。よく噛めるということは顎の骨の健康を維持することにつながるのです。
インプラントのデメリット
インプラント治療の主なデメリットは以下の2つです。
- 手術のリスク
- 治療期間と費用
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
手術のリスク
治療期間と費用
インプラントの治療期間は部位や症例によって異なりますが、一般的に3ヶ月〜1年程度の治療期間が必要です。
インプラントは手術を受けてすぐに噛めるようになるわけではありません。インプラント体と骨が結合するまで2〜4ヶ月程度待機する期間が必要なのです。そのため、入れ歯やブリッジより治療期間が長くなりやすいデメリットがあります。
また、入れ歯やブリッジの治療は保険診療と自由診療の選択が可能ですが、インプラント治療は基本的に保険が適用されません。自由診療となるため歯科医院によって治療費は異なりますが、1本30万円以上かかることが多く高額になりやすいといえます。
調布でのインプラント治療の流れ
インプラント治療の流れは症例によって多少異なることがありますが、基本的な治療の流れを詳しくご説明します。
診断から手術、治療後のメンテナンスまでの各ステップを解説していますので参考にしてください。
診断と治療計画
インプラント治療を始める前に、まずは精密検査を行います。インプラントを埋め込む本数や、骨や歯茎の状態などを詳しく調べます。この精密検査の結果をもとに治療計画を立案します。ただし、歯周病に罹患している場合は、インプラント治療を行う前に歯周病治療を優先しなくてはなりません。
歯周病が進行している状態でインプラント治療を行うと、インプラント周囲炎を起こす可能性があるためです。
インプラント周囲炎とは、細菌感染によってインプラント周囲の歯周組織が破壊される病気です。一般的な歯周病より進行が早く、インプラントがダメになる可能性が高まるため、歯周病治療を優先して対策する必要があります。
CTスキャンと3Dシミュレーション
骨造成の必要性
〈骨造成の種類と特徴〉
サイナスリフト | 上顎の奥歯のインプラント治療で、多くの骨を補塡しなければならない場合に行う処置です。 サイナスとは上顎洞のことであり、歯茎を切開し、上顎洞に骨補塡剤を入れ骨を作ります。 |
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ソケットリフト | ソケットリフトは上顎に適用され、骨の厚みが5mm以上ある症例で行います。インプラントを埋め込む手術と同時に行える治療法です。 |
GBR | GBRは骨誘導再生法とも呼ばれ、さまざまな部位に適用できる治療法です。 インプラント治療前に行われる処置で、自分の骨や人工骨、骨補塡材などを入れ、骨が再生されるのを数ヶ月待ちます。 |
遊離骨移植術 | 不足している骨量が多い場合に行われる処置です。自分の健康な骨を採取して、必要な場所に移植します。4〜6ヶ月程度、骨が定着するのを待ってからインプラント治療を行います。 |
ソケットプリザベーション | 抜歯後にインプラント治療をするケースで行われます。抜歯した後の穴の中に、人工骨や骨補塡材を入れて骨吸収を防ぎます。骨が固まるまで4〜9ヶ月程度の期間が必要であり、骨が固まってからインプラント手術を行います。 |
手術と治癒期間
インプラント埋入手術
インプラント手術の1回法とは、外科手術が1回で済む治療法であり、2回法とは外科手術を2回行う治療法です。1回法を行うか2回法を行うかによって術式が多少異なります。
それぞれの特徴と術式、メリット・デメリットを以下の表でまとめています。
〈インプラント手術の1回法と2回法〉
1回法 | 2回法 | |
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特徴 | ・ワンピースタイプとツーピースタイプのインプラントのどちらでも治療可能。 ・骨量が十分にあり、全身の健康状態にも問題がない場合に適応できます。 | ・ツーピースタイプのインプラントの場合に治療可能。 ・1回目の手術でインプラント体を完全に覆ってしまうため、細菌感染を抑えられる。 ・骨量や歯茎が少ない場合や、骨造成が必要な場合にも対応可能。 |
術式 | ①麻酔してから歯茎を切開し、顎の骨に穴をあける ②インプラントを埋入し、アバットメントを装着する (※この時、仮のアバットメントを装着することもある) ③インプラント体と骨が結合してから上部構造を装着する | ①麻酔してから歯茎を切開し、顎の骨に穴をあける ②インプラント体を埋入する (※この時にアバットメントは装着せず、埋めたインプラント体を歯茎で完全に覆って縫合する) ③インプラント体と骨が結合するのを待つ ④2回目の手術で再度歯茎を切開し、インプラント体にアバットメントを装着する ⑤手術後の治癒を待ち、上部構造を装着する |
メリット | ・手術が1回のため患者様の負担を軽減できる ・2回法より費用を抑えられる | ・細菌感染を起こすリスクが低い ・多くの症例に対応可能 |
デメリット | ・全ての症例で適用できるわけではない ・2回法よりも感染リスクは高まる | ・手術が2回必要なため、治療期間が長引く ・1回法より費用が高くなる |
治癒期間と仮歯の装着
1回法と2回法のどちらの場合も、インプラント体を埋入した後、インプラント体と骨が結合する治癒期間が必要です。治癒期間は上の歯で3〜4ヶ月程度、下の歯で2〜3ヶ月程度です。
2回法の場合は、2回目の手術の後にも治癒期間が必要です。2回目の治癒期間は1回目ほど長くありません。多くの場合に2〜3週間程度で歯茎が回復します。
この治癒期間中はずっと歯がない状態というわけではありません。インプラントの状態によっては仮歯の装着が可能ですので、見た目も気にならないでしょう。1回法では術後すぐに仮歯を装着できることもあります。
調布でのインプラントと他の治療法
歯を失った際の治療法には、インプラント治療以外にブリッジや入れ歯の治療法もあります。調布歯科・かおいく矯正歯科でもブリッジや入れ歯の治療に対応可能です。
ブリッジと入れ歯の特徴やメリット・デメリットをインプラント治療と比較して説明します。
ブリッジとの比較
〈インプラントとブリッジの比較〉
インプラント | ブリッジ | |
---|---|---|
審美性 | 自分の歯のように自然で美しい。 | 被せ物の素材によって異なる。 (保険診療では審美性が劣る。) |
噛む力 | 天然歯と同じくらいよく噛める。 | 天然歯の60%程度 |
周囲の歯への負担 | 周囲の歯に負担をかけることがない。 | 欠損歯の前後の歯を削る必要があるため、負担がかかりやすい。 |
清掃性 | 自分の歯と同じようにブラッシングできる。 | 欠損部の下面にプラークや食べかすが溜まりやすい。 |
治療期間 | 3ヶ月〜1年程度と長引きやすい。 | 3週間程度 (神経の処置など根管治療が必要な場合、治療が長引くことがある。) |
入れ歯との比較
〈インプラントと入れ歯の比較〉
インプラント | 入れ歯 | |
---|---|---|
審美性 | 自分の歯のように自然で美しい。 | 保険診療の場合、審美性は劣る。 特に保険診療の部分入れ歯の場合は、金属のバネが目立ちやすい。 自由診療で審美性に考慮した治療も可能ではあるが、インプラントのほうが見た目が自然で美しい。 |
噛む力 | 天然歯と同じくらいよく噛める。 | 部分入れ歯の場合、天然歯の30〜40%程度 総入れ歯の場合、天然歯の10〜20%程度 |
周囲の歯への負担 | 周囲の歯に負担をかけることがない。 | 部分入れ歯の場合、支えとなる歯に負担がかかりやすい。 |
清掃性 | 自分の歯と同じようにブラッシングできる。 | 取り外しが可能なため、洗浄しやすい。 ただし、定期的に入れ歯洗浄剤を使用する必要がある。 |
治療期間 | 3ヶ月〜1年程度と長引きやすい。 | 2〜4週間程度 |
調布でのインプラント治療の費用
インプラント治療にかかる費用相場と、具体的な治療費の内訳について解説します。保険が適用されるケースや、医療費控除によって治療費を軽減する方法も紹介しますので、インプラント治療を検討中の方は参考にしてください。
実際の治療費については症例やインプラントの本数によっても異なります。正確な金額が知りたい方は、お口の状態を調べる必要があります。まずはお気軽に調布歯科・かおいく矯正歯科までご来院ください。
治療費の内訳と相場
そして、インプラント手術を受けた方は治療後のメンテナンスが欠かせません。定期検診を受診し、インプラントや噛み合わせの状態の確認、インプラント周囲のクリーニングを受ける必要があります。このメンテナンス費用はインプラント治療費とは別で必要です。
〈インプラント治療費の内訳〉
治療内容 | 費用 |
---|---|
検査・診断 | 2〜5万円程度 |
インプラント手術 | 15〜30万円程度 |
上部構造(人工歯) | 5〜15万円程度 |
インプラント治療の総額 | 30〜40万円程度 |
医療費控除と保険適用の範囲
まとめ
私は東京歯科大学卒業後、なるべく歯を削らないMI治療、マイクロスコープを使用した保存治療、成功率の高い精密根管治療に特化して研鑽を積んでまいりました。解剖講座で研究し博士号を習得したのち、当院の本院にあたる柳沢歯科医院で精密根管治療、保存治療における技術を更に磨いてきております。
また、当院では矯正歯科治療を専門とする歯科医師も在籍し、表側ワイヤー矯正をはじめ、これまでの矯正歯科とは全く異なるアプローチとして顔面骨格の正しい発育を促す小児矯正歯科治療「顔育矯正」にも力を入れております。
「歯をなるべく削らない」「虫歯を取り残さない」「根管治療を成功させる」ことを大切にし、当院のコンセプトとして掲げている”歯医者を卒業するための歯医者”を体現してまいります。