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小児歯科治療

小児歯科の目的は乳歯の健康を守り、永久歯への健全な生え変わりをサポートしていくことです。そして、食習慣や歯磨きの仕方などをアドバイスし、保護者の方々と一緒にお子さまの口の健康管理をすすめていくことも重要な役割です。 小児歯科に厳密な年齢制限はありませんが、一般的には、親知らずが生える頃までを指します。 それは歯並びやかみ合わせが完成する時期でもあり、口の中も立派な大人とみなされます。歯の成長や発育に対して特別な治療や予防を必要とする場合があるので、小児歯科は大切な存在なのです。 調布市で小児歯科治療が得意な歯科医院をお探しの方は、是非参考にしてください。
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目次

調布での小児歯科とは?

乳歯と永久歯の違い
小児歯科は、「子どもの歯を専門に治療する歯医者さん」です。子どもたちが健康な歯を維持するために必要な医療機関です。 子どもたちは、歯の成長や発育に対して特別な治療や予防を必要とする場合があります。

小児歯科治療の重要性

小児歯科は、子どもの歯を専門に治療する医療機関です。治療する内容だけ見れば、一般歯科も小児歯科もそれほど大きく変わりませんが、子どもの歯は生え変わりがあるため、将来生えてくる大人の歯に悪い影響を与えないように、成長したときのことまで考えて治療します。その点は、主に永久歯の治療を専門としている一般歯科とは大きく異なった特徴です。 また、小児科医は当然のことながら子どもの患者さまが多いため、虫歯治療に対して恐怖感を与えないように、雰囲気作りから対応するなど、さまざまな工夫がされています。 子どもの年齢や口内の成長過程により、一人ひとり治療方法は異なるため、小児歯科では適切な治療が行えるのです。

乳歯と永久歯の違い

乳歯と永久歯の違いは大きく分けて3つあります。

 

まず1つ目は、「歯の本数と歯質」です。乳歯は全部で20本あり、永久歯は親知らずを除いて全部で28本あります。

乳歯が抜けて永久歯が生えはじめた後の2〜3年間は幼若永久歯と呼ばれ、歯質が未成熟なため虫歯になりやすい時期です。

 

この期間、唾液中のリンやカルシウムが沈着して歯が石灰化していきます。成熟した歯になるまでには約5年かかるとされています。幼若永久歯はフッ素をよく取り込むため、フッ素を利用することで将来的に虫歯になりにくい丈夫な歯を作ることが可能です。

2つ目が、「エナメル質と象牙質の厚さ」です。乳歯のエナメル質と象牙質は、永久歯の約半分の厚さしかありません。

このため、乳歯が虫歯になると神経まで達しやすく注意が必要です。また、乳歯は石灰化が進んでいないため歯質が柔らかく、酸に溶けやすいことからも虫歯になりやすいです。

3つ目が、「色と大きさ」の違いです。乳歯は白に近い色をしており、永久歯はやや黄色味を帯びています。また、乳歯のほうが基本的に永久歯よりも一回り小さいです。

調布での
小児歯科で提供される
予防治療

調布での小児歯科で提供される予防治療
虫歯になってから治療をしてお子さまに怖い思いをさせるのではなく、病気にならない丈夫な歯に育てることが小児予防歯科の目的です。子どもの歯は大人の方に比べて柔らかいため、虫歯の進行が早い傾向にあります。

また、治療のためとはいえ一度でも歯を削ってしまうと、その歯は虫歯を繰り返しやすくなります。お子さまが長く自分の歯で生活できるようにするためには、幼い頃からしっかりと予防に励み、健康状態を維持していくことが大切なのです。

 

ここでは小児歯科で行われる主な予防治療について説明します。具体的にどのような治療をするのかみていきましょう。

フッ素塗布の効果と頻度

フッ素塗布のメリットは、大きく3つあります。

 

1つ目が、歯質の強化です。酸で溶けにくい歯質を作ります。

 

2つ目が、歯の再石灰化です。食後などに溶け出すミネラル成分を再石灰化(歯に戻す)し、虫歯のきっかけを回避します。

 

3つ目が、虫歯菌の活動の抑制です。虫歯の原因となる虫歯菌を弱体化させ、産生する酸の量を減らします。

大人にとっても子供にとっても、虫歯予防に効果的なメニューです。また、歯が生え始めたばかりの0歳児の赤ちゃんでも安心して受けられます。

歯科医院で行うフッ素塗布に関しては、高濃度のフッ素を、歯に直接塗布します。塗布直後はうがいしないように心がけましょう。また、塗布後30分ほどは、飲食を控えてください。

その後も、3か月に1度程度、継続的にフッ素塗布を行うことで効果が途切れません。

 

自宅で行うフッ素塗布に関しては、フッ素配合歯磨き剤やフッ素ジェル、フッ素洗口液を使います。フッ素配合歯磨き剤は、薬局やドラッグストア、歯科医院で購入でき、食後はもちろん就寝する直前に使用するのも有効です。就寝中は唾液量が少なくなるため、フッ素が長く口腔内に留まり効果を発揮します。

 

フッ素ジェルは、食後や就寝の直前に使用します。単体で使用しても、フッ素入り歯磨き剤の後に使用しても構いません。使用後はうがいをせず、唾と一緒に吐き出す程度に留めてください。フッ素配合歯磨き剤と同様の理由で、就寝前に使用することで、フッ素が長く口腔内に留まります。

フッ素洗口液は、歯磨きの後などに使用します。刺激が苦手な方は、ノンアルコールタイプのものがおすすめです。フッ素配合歯磨き剤、フッ素ジェルと同様に、就寝前の使用が特に効果的です。

シーラントの必要性とメリット

シーラントとは、虫歯にかかりやすい奥歯や前歯の溝をプラスチックの樹脂で埋める虫歯予防処置です。小児歯科では、フッ素塗布に次いで、代表的な虫歯の予防対策として知られています。シーラントにもフッ素が含まれているため、歯の表面を強くしてくれる効果も期待できます。

生えたばかりの歯は、先に生えていた歯に比べて質や大きさが異なるため、磨きにくくなっています。そのため、生えたばかりの歯は虫歯にかかりやすく、シーラントで溝を埋めることにより、虫歯のリスクを軽減できます。

キシリトールの効果と活用

キシリトールは、虫歯菌に分解されることなく口の中に留まり細菌の繁殖を抑えてくれます そのため、特に食後などの、“細菌が繁殖しやすいタイミング”に摂ることで、より効果的に虫歯を予防することができます。
キシリトールを効果的に使用するには、キシリトール含有率50%以上のものを1日に5g以上摂取し、1日3回を目安に使用しましょう。朝昼晩と分けて使用するのがおすすめです。ミュータンス菌(虫歯菌)の活動を抑え、減らすために食後に使用するのが効果的です。毎日継続して使用すると、2週間程度でミュータンス菌が減り、3ヶ月程度で虫歯になるリスクが減ります。

調布での
小児歯科治療の流れ

調布での小児歯科治療の流れ

小児歯科治療の流れは以下のとおりです。

01

初診

治療に必要な予診表の記入をします。
02

診査・治療計画案

予診表をもとに歯科医師が診断します。 全身的な病気の有無や服用されてるお薬の確認など、治療に必要な情報を伺います。
03

トレーニング

治療を効率よくスムーズに行うために、お子さまと一緒に段階を踏んで流れを練習します。
04

治療開始

口腔内を上下、左右、前歯、奥歯の6ブロックに分けて、1回で数本の歯を同時に治療します。 通常の治療回数は4〜5回で、すべて終了いたします。 お子さまはどうしても集中力が短いため短時間での治療を行います。
05

歯磨き指導

治療が終了したら、繰り返し虫歯にならないように、歯磨きやおやつの摂り方など日頃からのホームケアを衛生士が指導します。親御さまもお子さまと一緒に練習します。
06

定期検診

成長に伴い生活習慣や環境が変わっていくと、子どものお口の状態も変化していきます。定期的にお口の状態を診て、虫歯の予防やきれいな歯並びへつなげていくサポートをします。

初診時の診断と治療計画

初診は、矯正治療を始める最初のステップであり、子どもの現在の口腔内の状態を詳しく把握するために非常に重要です。初診では、以下のポイントに重点を置いています。

  • ヒアリング
    まず、親御さんからお子さまの歯並びに関する悩みや気になる点、過去の治療歴などを詳しく聞きます。これにより、お子さんの生活習慣や口腔内の問題の背景を理解することができます。
  • 口腔内検査
    お子さまの口腔内を直接確認し、歯並びや噛み合わせ、顎の発育状況をチェックします。視診や触診を通じて、初見での問題点を把握します。
  • レントゲン撮影
    必要に応じてレントゲン撮影を行い、歯や顎の内部構造を確認します。これにより、肉眼では見えない問題点を早期に発見することができます。

ヒアリングや検査結果を基に治療計画の提案をします。撮影した写真などを一緒に確認しながら、長い目で見てどのような治療が患者さまにとっての最適かを親身になって説明します。

定期検診とメンテナンスの重要性

小児歯科での定期検診では以下の4つを確認しています。

  • 虫歯の有無の確認
  • 奥歯が正しく嚙み合っているかの確認
  • 日常の歯磨きの方法についての確認
  • 食生活についての確認
まず虫歯の有無の確認です乳歯は虫歯になるリスクが高く、放置していると永久歯にも影響を及ぼしてしまいます。特に子どもが小さいうちは、虫歯になっていた場合の自覚症状が現れにくく、気付いた時には重症化していたということも珍しくありません。定期検診を受けることで、虫歯が確認された場合でも早期治療を図りやすくなります。
続いて奥歯が正しく嚙み合っているかの確認です。奥歯の噛み合わせが悪い場合、将来的に重度の歯列不正や不正咬合を引き起こす可能性があり、小児矯正等での早期治療が重要となります。噛み合わせが悪いまま永久歯が生え揃うと、いざ治療をするとなった時に、抜歯や外科的手術のように大掛かりになる傾向にあります。
次に、日常の歯磨きの方法についての確認です。健康な口腔環境を維持するためには日常の歯磨きが欠かせません。そのため、定期検診では子どもが正しい歯磨きをできているかの確認が行われます。歯の状態を診て、磨き残しが多い部分を特定し、歯磨きの癖等を見抜いていきます。歯磨きの悪習慣は、永久歯へと生え変わってから虫歯リスクの増大を招くため、早期での正しい歯磨きの習得が重要だといえます。
最後に食生活についての確認です。小児歯科では食生活についての確認も行われます。 子どもの歯の成長には普段の食生活が重要ですが、虫歯の原因となる糖質を過度に・頻繁に摂取している場合、虫歯になるリスクを高めてしまいます。逆に、虫歯にしないようにと食事量などの制限をしてしまうと、子どもの成長そのものを阻害してしまいます。親御さんからのヒアリングを元に、適切な量と質が備わった食事ができているかを確認することも検診の重要な目的となっています。

正しいブラッシング方法と
家庭でのケア

小児歯科では、一般歯科での歯磨き指導と同じように正しい歯の磨き方を指導しています。 お子さまがブラッシング指導を受けるメリットは、以下の3つです。
  • 生涯にわたってお口の健康が維持できる
  • ブラッシングのポイントを理解できる
  • 一人ひとりに合ったブラッシング方法を知ることができる

また、小児歯科でおこなわれる歯磨き指導の一般的な内容や流れは、以下のとおりです。

  • 磨き残しの確認
  • ブラッシング指導
  • 歯科医師や歯科衛生士によるブラッシング
  • クリーニング
寝かせ磨きや仕上げ磨きのコツ、子どもの歯並びの特徴や食べかすが残りやすい部分なども合わせて指導しているため、虫歯の予防対策にとても効果的です。また、小児歯科医による虫歯ができにくい食習慣づくりのアドバイスなども受けられます。

自宅でブラッシングする際には、気を付けるポイントがあります。それは、以下の4つです。

  • 回数より磨き残しがないように磨く
  • 虫歯リスクが高い部分から磨く
  • 仕上げ磨きをおこなう
  • 幼児が「ひとり磨き」する際は近くで見守る

虫歯を作らないために、家庭でのブラッシングは非常に大切なので、親御さんも一緒になって取り掛かってあげてください。

調布での
小児歯科治療の費用

調布での小児歯科治療の費用

小児歯科の治療費用、保険適用の有無や医療費控除に関して説明していきます。

小児歯科治療にかかる費用

歯治療に必要となる費用は、虫歯の進行具合によって異なります。進行状況C0〜C4(Cは虫歯の意味)ごとに、虫歯治療にかかる費用の目安を紹介します。

なお、保険適用の費用は、自己負担率が3割の場合です。自費診療の場合は医療保険の適用がないため、治療費は全額負担となります。

C0(初期の虫歯)

初期の虫歯であれば歯を削る必要はなく、経過観察となるケースが多いです。

C1(軽度の虫歯)

費用:約1,500~3,000円(保険適用)

虫歯を削り、歯科用のプラスチックを詰める治療を行います。

C2(象牙質まで進行した虫歯)

費用:約2,000〜10,000円(保険適用)、約30,000~60,000円(自費診療)

虫歯を削り、歯科用のプラスチックを詰めて経過観察するか、型取りをして後日詰め物を入れます。詰め物の素材には、保険適用される銀歯や自費診療となるゴールド・セラミックなどがあります。

C3(神経まで進行した虫歯)

根管治療にかかる費用:約3,000~7,000円(原則として保険適用)

被せ物にかかる費用:約7,000円~20,000円(保険適用)

          約10,000~150,000円(自費診療)

C4(歯根部まで進行した虫歯)

抜歯にかかる費用:約1,000~3,000円(保険適用)

乳歯の場合は、今後生える永久歯のスペースを確保する治療を行って経過観察することもあります。

虫歯や歯周病などの治療の一環として歯石取りを行う場合、お子さま(3割負担の場合)で自己負担額は1回あたり3,000~4,000円となります。

小児歯科治療の
保険適用と医療費控除

小児歯科では、虫歯の治療をうける時に保険が適用される保険診療の場合、その治療費の3割を負担することになります。一方で、自費診療で治療をうける場合には、全額負担となります。

 

保険治療が適用される場合には、治療の時に使用される材料や工程に規定があり、自費治療の場合には治療の時に使用される材料や工程を親御さんが自由に決めることが可能です。

なお、自由診療の料金については、小児歯科ごとに値段が異なってくるため、一律ではないことを理解しておきましょう。

日本の公的医療保険では、健康を維持するために必要な治療には保険が適用できる、という法律が存在します。治療を施さなければ健康を損なったり、通常生活を送ることができない危険性のある場合は、保険が適用される治療が可能です。

 

しかし、美容目的や必要最低限を超えた治療に関しては、保険が適用されず自費診療となります。

子どもの虫歯治療の大半が保険適用されますが、詰めものや被せものの種類は限られます。小児歯科の治療内容で保険が適用される治療例は下記の3つです。

  • シーラント
  • クラウンループ
  • 小児義歯
また歯科以外も含め医療費の合計が年間に10万円を超える場合には医療費控除の対象になります。 医療費控除とは、1年間にかかった医療費が10万円を超えた場合に受けられる所得控除のひとつです。自身の医療費だけではなく、扶養家族の医療費などについても計算に含めることができます。医療費控除の申請をするためには確定申告をする必要があります。詳しい申請方法は税務署などに確認しましょう。

まとめ

子どもの歯の治療を専門とする歯科のことを小児歯科と呼びます。この「子どもの歯」には決まった定義はなく、一般的には中学生くらいまでが対象です。 小児歯科における主な治療内容には、虫歯治療、歯列矯正、歯の欠損補綴、歯周病治療などがあります。また、小児歯科には予防的な取り組みを重視しており、フッ素塗布、シーラント処理、定期的な検診やクリーニングも行っています。乳歯は永久歯と比較して歯質が柔らかく、虫歯にかかりやすいという特徴があり、小児歯科では乳歯の健康管理も重要な役割を持ちます。乳歯に虫歯ができると、永久歯にも悪影響が及ぶ可能性も。また、歯の生え変わりのタイミングにも注意が必要で、適切なタイミングでの治療やケアが必要です。 小児歯科は、変化の激しいお子さまの口内について精通している必要がありますし、お子さまがリラックスして治療を受けられる環境を用意することも大事です。 調布市で小児歯科を探している方は、是非「調布歯科・かおいく矯正歯科」へ。お子さまの歯や口腔の健康を守るために、適切な歯科治療を受けることが大切です。

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執筆者
調布歯科・かおいく矯正歯科院長の橋本圭史
調布歯科・かおいく矯正歯科
院長 橋本 圭史

私は東京歯科大学卒業後、なるべく歯を削らないMI治療、マイクロスコープを使用した保存治療、成功率の高い精密根管治療に特化して研鑽を積んでまいりました。解剖講座で研究し博士号を習得したのち、当院の本院にあたる柳沢歯科医院で精密根管治療、保存治療における技術を更に磨いてきております。
また、当院では矯正歯科治療を専門とする歯科医師も在籍し、表側ワイヤー矯正をはじめ、これまでの矯正歯科とは全く異なるアプローチとして顔面骨格の正しい発育を促す小児矯正歯科治療「顔育矯正」にも力を入れております。
「歯をなるべく削らない」「虫歯を取り残さない」「根管治療を成功させる」ことを大切にし、当院のコンセプトとして掲げている”歯医者を卒業するための歯医者”を体現してまいります。

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