根管治療(歯内療法)
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根管治療(歯内療法)とは、歯髄(歯の神経)の炎症や根管(歯の内部、根っこ)に対して実施される歯科治療です。
虫歯が進行し、歯髄(歯の神経)にまで達すると、「ズキズキと痛む」「歯茎(はぐき)やその周辺が腫れる」「噛むと痛い」などの症状が現れます。
根管治療(歯内療法)では、感染した歯髄(歯の神経)を取り除き、根管内部を殺菌した後、再発しないよう歯髄があった空洞にお薬を詰めて密封します。
調布歯科・かおいく矯正歯科の 根管治療(歯内療法)の特徴
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根管治療成功率95.2%!根管治療(歯内療法)専門の歯科医師による治療
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肉眼の20倍以上の視野拡大!マイクロスコープによる高精度治療
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根管治療の治療の再発率を軽減!自費の被せ物もご用意
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治療で用いる器具に妥協しません!
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歯の再植術や歯根端切除術などにも対応!難しい症例でも最後まで「ご自身の歯を残すこと」にこだわります!

東京歯科大学卒業。マイクロスコープを使用した保存治療やなるべく歯を削らないMI治療、成功率の高い精密根管治療に特化して研鑽を積み、解剖講座で研究し博士号を習得したのち、当院の本院にあたる柳沢歯科医院で精密根管治療、保存治療における技術を追及。
「歯をなるべく削らない」「虫歯を取り残さない」「根管治療を成功させる」ことを大切にし、当院のコンセプトとして掲げている”歯医者を卒業するための歯医者”を体現してまいります。
根管治療(歯内療法)とは

根管治療とは、いわゆる「歯の神経をとる」又は「細菌感染をした根の中をきれいにする」治療です。実際には汚染された歯髄や細菌感染物を除去する治療で、それが歯髄の場合には神経や血管があります。なので、根管治療は非常に繊細な技術を要し、時間をかけて専用器具を使う必要があります。根管治療について詳しくみていきましょう。
根管治療の費用と治療期間
保険適用で根管治療を行う場合は、保険の3割負担で、1根管あたり2,000円〜3,000円前後です。治療する根管の数によって費用は変わってきます。保険診療には、レントゲン代、治療に使用する薬代、根管に詰める材料費などが含まれます。また、治療費は、治療方法、治療に使用する薬や材料、機材などによって費用も変わります。
保険適用外で根管治療を行う場合、治療内容により異なりますが、費用相場は10万円〜20万円前後です。保険対象にならない高い治療法や先進医療などを行うため高額になります。マイクロスコープやラバーダム・ニッケルチタンファイルなどの精密機器や、先進技術の処置を行ったり、制度の高い被せ物や詰め物を使用したり、患者さまに対して時間をかけて治療を進めます。
根管治療の成功率と難易度
- 管は直径1mm以下と非常に細く、カーブや分岐をしていこること
- 歯の奥にあり、小さくて暗くて見えづらいこと
- 根管が傷つきやすい繊細なものであること
- 根管に汚れを残したり根管を傷つけたりすると、再治療が必要になってしまうこと
このように、根管治療は非常に繊細な技術を要し、時間をかけて専用器具を使う必要があります。
POINT
難易度の高い根管治療に
使われる技術
根管治療は一般歯科医院であればどこでも受診出来ます。しかし、根管治療はその精度や成果が医院によって大きく差が出る治療です。マイクロスコープ、ラバーダム、ニッケルチタンファイルなどの高度な技術を使用することにより、複雑な根管治療でも高い成功率が維持されています。
使用される器具と技術
ここでは根管治療で使われる以下の器具と技術を紹介します。
- マイクロスコープ
- ラバーダム
- MTAセメント
- ファイバーコア
それぞれみていきましょう。
マイクロスコープは、これまでの治療と比較して、よりキレイで精密で長持ちさせられる治療が実現できます。従来の「削ることありきの歯科治療」と異なり、昨今では天然の歯を守ることも重視されています。
ラバーダムは、治療中に唾液や細菌が入らないようにするために治療する歯だけを露出し、薄いゴムのシートを張る処置のことをいいます。歯の根の治療は感染を防ぐことが非常に重要です。ラバーダムを用いて無菌状態で治療することにより、根の治療の成功率が格段に上がるといわれています。
MTAセメントとは、歯科用滅菌セメント剤のことで、通常のものと比較して滅菌効果の高い充填剤になります。抗生物質や抗菌剤が混ざったMTAを使用することで、根管治療時の滅菌効果を高め、再発リスクが低減されます。MTAは高価な充填剤であるため、使用している歯科医院は少ないです。
調布歯科・かおいく矯正歯科の根管治療における保険/自費と一般的な歯科医院の違い
調布歯科・かおいく矯正歯科の自費の根管治療 | 調布歯科・かおいく矯正歯科の保険の根管治療 | 一般的な歯科医院の根管治療 | |
---|---|---|---|
時間 | 1回90分 | 1回45分 | 1回10~15分 |
治療回数 | 1~2回 | 4回前後 | 数ヶ月かかることもある |
ラバーダム | 使用 | 使用 | 使用しないことが多い |
ニッケルチタンファイル | 新品 | 使用済みのものを使用 | 使用しないことが多い |
マイクロスコープ | 使用 | 使用 | 使用しないことが多い |
成功率 | 抜髄95% 再治療85%以上 |
保険より高い | 30~50% |
費用 | 7.7~14.3万(税込) | 保険点数に準ずる | 保険点数に準ずる |
根管治療と被せ物の精度による根管治療成功率の違い
根管治療の精度 | 被せ物の精度 | 根管治療成功率 | |
---|---|---|---|
Case 1 | 〇 高い精密度 |
〇 自費(精密)被せ物 |
91.4% |
Case 2 | △ 中度の精密度 |
〇 自費(精密)被せ物 |
67.6% |
Case 3 | 〇 高い精密度 |
✕ 保険の被せ物 |
44.1% |
Case 4 | ✕ 低い精度 |
✕ 保険の被せ物 |
18.1% |
根管治療(歯内療法)の流れと工程

根管治療の流れは以下のとおりとなります。
診断と計画
麻酔と隔離
根管の清掃と消毒
根管の充填と密封
被せ物の装着
それぞれ詳しくみていきましょう。
診断と治療計画

まずは診断をして歯科医師と治療計画を立てていきます。根管治療は、正確な診断があって初めて成り立ちます。
CTスキャンによる正確な診断
CT(コンピュータ断層撮影)は、Computerized Tomography の略で、コンピューターによるX線断層撮影法のことをいいます。
レントゲン撮影は一方向から見た画像ですが、CTは患部を輪切りにして診ることができ、さらに様々な方向から患部を診ることができます。レントゲンと違い、重なった画像にならないので、診たい場所の画像をピンポイントで取り出して見ることができるのです。
そのため、CTスキャンは、歯科の分野でも、むし歯・歯周病・根管治療・インプラント・顎関節・腫瘍など、様々な疾患の診断に有効です。
特に根管治療においては、CTスキャン画像は、診断の精度を飛躍的に高めてくれます。
重症化しないとレントゲン画像では映らない早期の病巣も、CTスキャン画像では早い段階で見えてきます。
また、レントゲン画像では見えない根管を確認できるので、根管治療の成功率を向上させるのにCTスキャン画像は大きく貢献するのです。根管治療の成功は、もはやCTスキャン無しでは不可能と言っても過言ではありません。
レントゲンによる診断
根管治療全般においてデンタルレントゲン撮影を行います。レントゲン画像には細い根管が映し出されます。歯の内部を確認し、根管治療が必要かを判断するためにレントゲンは基本的な診断として使用されます。
治療計画の立案
検査結果をもとに、現在どんな状況でどんな治療が必要なのかをお話します。その際、治療に必要な期間や費用などの説明もします。そして、腫れや痛みがある際は、消炎処置も行います。
根管内の感染除去
ニッケルチタンファイルの特徴
ニッケルチタンファイルは、非常にしなやかな特性を持つファイルを使用することで、従来不可能であった湾曲した歯の根の先端付近までの根管治療を行うことができます。また、基本的に電動の機械を使用するため、ステンレスファイルよりも処置のスピードが速くなり、治療時間の短縮が期待できます。
感染組織の除去の手順
根管の再洗浄
根管内の消毒と充填
症状の確認をし、膿などの炎症がないことを確認します。問題がなければ、除去した神経や内部組織の代わりに充填剤を入れて密封します。これで根管治療の処置は完了となります。
根管内の洗浄・消毒
根管内の洗浄・消毒の流れは以下のようになります。
- 根管内に洗浄薬で満たすことができるように、ファイルを使用して神経や感染物を取り除き、根管を拡大します。
- 根管内に洗浄薬を満たします。
- 超音波器具もしくは音波器具に専用のアタッチメントをつけて根管内に挿入します。
- 30秒から60秒間薬剤を攪拌します。
- 薬剤を交換しながら洗浄を繰り返します。
根管内を洗浄するための薬剤にもいくつか種類があります。薬剤の種類と役割について解説します。
- 次亜塩素酸ナトリウム
この薬剤は主に、根管内の細菌を消毒することが目的で、薬剤の濃度は6%のものを使用します。 - EDTA
この溶液は無機物を溶かすために使用します。
根管内の材料の充填
根管内が清掃できた後には、その空洞になった部分に樹脂やセメントを充填していきます。
充填後の検査
根管治療(歯内療法)後のメンテナンスと再発予防

定期的な検診とクリーニングの重要性
一度根管治療を行った歯を少しでも長持ちさせるためには、日々の歯磨きを中心としたこまめなセルフケアと、スケーリングなどの歯科医院で行うプロフェッショナルケアを併用することが重要です。
また再発予防のためのセルフケアは以下のものがあります。
- 根管治療後の歯に負担を掛けない
- 虫歯の対策
「根管治療後の歯に負担を掛けない」
まずは、根管治療を行った歯に力が集中しないようにすることです。根管治療が必要になった歯の噛み合わせを調整するだけではなく、口の中全体の状態を整えていくことによって、負担が一部分に集中することを防げます。
ファイバーコアとクラウンでの補強
まとめ
Contact
ご予約・お問い合わせ

私は東京歯科大学卒業後、なるべく歯を削らないMI治療、マイクロスコープを使用した保存治療、成功率の高い精密根管治療に特化して研鑽を積んでまいりました。解剖講座で研究し博士号を習得したのち、当院の本院にあたる柳沢歯科医院で精密根管治療、保存治療における技術を更に磨いてきております。
また、当院では矯正歯科治療を専門とする歯科医師も在籍し、表側ワイヤー矯正をはじめ、これまでの矯正歯科とは全く異なるアプローチとして顔面骨格の正しい発育を促す小児矯正歯科治療「顔育矯正」にも力を入れております。
「歯をなるべく削らない」「虫歯を取り残さない」「根管治療を成功させる」ことを大切にし、当院のコンセプトとして掲げている”歯医者を卒業するための歯医者”を体現してまいります。